「加圧トレーニングと筋トレ(ウエイトトレーニング)のどっちが私に合っていますか?」とよく質問されます。
それぞれの良さがあるので、両方行えればベストです。
筋肉をつけて根本的な身体の作りかえを行うなら筋トレ。
むくみの早期改善、自立神経のバランス調整、スタミナをつけるなら加圧トレーニング。
と、お伝えしています。
さらに詳細を記載しますのでご参考ください!
【加圧トレーニングは血流を適切に制限して、軽い負荷で行うべし】
加圧トレーニングの特徴は「低負荷でのトレーニング」という点です。
トレーニング時に扱う重さはごく軽いものですが、、きつい(高強度)という
不思議なトレーニングなのです。
加圧トレーニングでは専用のベルトをつけ、筋肉内の血流を制限します。
こうする事で、パンプアップと呼ばれる筋肉が膨張した状態を作ることが容易となります。
筋肉運動(トレーニング)を行えば、使った筋肉へ血液や疲労物質などが集まり、膨張感を作ります。
このように筋肉が張った状態をパンプアップと呼びます。
パンプした状態は使った筋肉がしっかりトレーニングできていた目安になりますので、とても重要です。
この膨張感(乳酸などの疲労物質の溜まり具合)が基準となり、脳から分泌される成長ホルモンの量が決まります。
加圧トレーニングの研究は、当時東大の先生方が行って頂いておりましたが面白いデータが出ました。
それは「パンプアップを作り出せれば、トレーニング時に軽い重さであっても成長ホルモンは分泌する」という確証を得る事ができたのです。
加圧トレーニングとはまさに「パンプアップを作り出すのに最適」なトレーニング方法なのです。
最後に補足しておくと、成長ホルモンは脂肪燃焼に活躍してくれます。
またタンパクの合成も促します。
タンパク質は筋肉はもちろん、髪、皮膚などの成分でもあります。
美容の為に、筋肉をつけなくとも、成長ホルモンの分泌を促す方も多いのはこの為です。
【加圧トレーニングだけでは筋肉つきません】
血流制限をしながら軽い負荷での運動の為、実は筋肉の損傷が起きにくいのです。
パンプアップはしやすい、でも軽負荷だから筋肉はダメージを受けない、が特徴なのです。
筋肉をつける為には、筋繊維にダメージをつける必要があるのです。
軽負荷での加圧トレーニングで1、2回は筋肉痛になっても、その後軽い負荷では同じような筋肉痛にはなりません。
成長ホルモンが分泌されるだけでは筋肉は大きくなりません。
筋肉痛が起きるようなダメージを身体に与える事も重要です。
これが「加圧トレーニングだけでは筋肉はつかない」理由です。
それもあり、鈴木は筋トレ(ウエイトトレーニング)と加圧トレーニングを併用しています。
【誰しも30歳を越えると年1%の筋肉が落ちる現実!これが筋トレを行うべき理由】
運動を行わない、慢性的な運動不足では「1年で1%の筋肉を失う」と言われています。
筋肉が小さくなれば代謝は落ちるので、痩せにくくなるのは当然です。
こんな理由もあり、30代以降のダイエットでは筋トレを重視しています。
「このバーベル重たい、、」と言われても、筋肉量を戻す為には筋トレが一番なのです。
【加圧トレーニングはむくみの除去には早い段階で効果を発揮します】
まず筋肉量が普通から多目の方はダイエットでも結果が出やすいです。
これは加圧に限った事ではありません。
加圧トレーニングでは腕、もしくは脚の局所に血液をプール(溜める)します。
その為に血管は柔軟性を向上させる、また毛細血管へ血液を行き渡らせて行き場を探します。
血管内皮細胞よりNOの分泌もあり(一酸化窒素)血管を柔軟にしてくれます。
そんな事で加圧は早期のむくみ改善に、とても有効なトレーニング法だと感じています。
(もちろん栄養状態が良いのは絶対)
「加圧を行なって直ぐに脚が細くなった!」はむくみが取れた症状です。
先の成長ホルモンは脂肪をエネルギー化するのに有効なホルモンです。
中期、長期的に加圧トレーニング(のみ)を行なって体脂肪の減少は期待できます。
ただ脂肪の燃焼だけでなく、根本的な筋肉量を増やす筋トレ(ウエイトトレーニング)を行う事をお勧めします。
【まとめ】
●男女問わず、30歳以降、年1%の筋肉が落ちる。筋トレの刺激で筋肉を微細に壊し、再生する事で筋肉量を保つ事ができる。
●加圧トレーニングはむくみの除去に有効。パンプアップを作ることも得意なので、成長ホルモンの分泌が容易に行える。
●できれ併用する事が望ましい。1回のトレーニングで両方行う事は難しい。
その際、自宅で行える加圧トレーニングウェアなどがお勧め!
ジムでは筋トレ(バーベル、ダンベル)を行い、自宅の自主トレで加圧トレーニングを行う事は大変良い。